ジャニーズWESTと私







最近、ジャニーズWESTを見ていると、幸せな気持ちと同時に焦りが押し寄せてくる瞬間が時折あります。


「今、自分は何をしているのだろう。何を頑張っているのだろう」


と。一人でモヤモヤしていたら、偶然Twitterで同じ様な内容のツイートを見かけました。そこで初めて、「私だけじゃないんだ」とひどく安堵したのを鮮明に覚えています。






今までの私にとって、アイドルとは憧れであり、希望でした。彼等を追いかける事で、自分も夢を叶えた気分を味わう事が出来た。これまでの人生で何処かに置いてけぼりにしてしまった数多くの己の夢を、“アイドル”というツールを通じて昇華させていたのです。勝手に夢を託して、勝手に応援していました。気楽なものです。





話は少し逸れますが、ジャニーズWESTを本格的に応援する前、私はHey!Say!JUMPに入れ込んでいました(因みに今は色々あってほんの少し距離を置いている)。彼等は所謂王道アイドル路線を突っ走っていて、何をしてもとにかくキラキラ輝いていました。そして、見ているだけでとても幸せな気持ちになれたのです。これぞ、私が思い描くオタク活動でした。





ところがどうでしょう。ジャニーズWESTの場合は違いました。前述した様に、幸せと同時に焦りが引っ付いてくるのです。先日発売されたパリピポBDを見ていても、何度も胸を締め付けられて苦しい思いをしました。それは、あまりに彼等が眩し過ぎたからだと思います。





JUMPを応援している時には抱いた事の無い感情だったので処理の仕方に困りました。JUMPは完全に別次元の世界の住人だから、そもそも私は彼等に対して嫉妬なんかしたりしない。自分とJUMPを同系列には並べない。しかしながら、WESTには度々妙なリアリティを感じさせられます。精神的な距離感(?)が近い。それが彼等の良さだとも思います。なのに、前を向いてグイグイ突き進んでいく彼等の姿があまりにも眩しくて嫉妬心が芽生えてしまう。それはそれは、直視出来なくなる程に膨れ上がっていきます。何故こんなにも彼等と自分は掛け離れているのだろうと悲しくもなります。アイドルと自分を比べるだなんて、烏滸がましいことは承知しています。それでも、いやはやどうしたものかと思わずにはいられませんでした(一応断っておきますが、JUMPとWESTどちらかが良くて、どちらかが悪いとかいう話ではない)。





それでも、彼等が好きで好きで堪りません。パリピポを見ていると、知らず知らずのうちに涙が溢れている事が多々あります。大体は言葉に出来ない尊さやエモさを感じて涙しています。時折、悔し涙もあるけれど。



そして、そうこうしてパリピポを見終わる頃にはいつも、多幸感が焦りや辛さを大きく上回ります。満たされた気持ちになって、「よし!やるか!」と前向きな気持ちになれるのです。やはり、アイドルは偉大です。








知れば知る程不思議なグループだなと思います。勿論、アイドルとしての偶像的要素を含んでいる事は確かです。でも、今まで私が思い描いていたアイドル像とは少し違う。そこがまた良い。「近い様で遠い、遠い様で近い」彼等との絶妙な距離感が心地良いなと感じます。





私にとって、アイドルに対して嫉妬するなんて初めての事でした。最初は戸惑いもしました。けれど、これ程までに刺激を与えてくれるアイドルに出会えた事、とても嬉しく思います。デビュー3年目に突入したジャニーズWESTが今後見せてくれる景色は、きっと今までよりも更に素晴らしいはずです。ワクワクが止まりません。夢を追い掛け、叶えていく彼等がやはり羨ましい。

大きくても小さくても良い、私も何か夢を叶えたい、そう思う今日この頃です。